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子どもがかかる「三大夏風邪」症状と予防法

2021年08月15日

子どもがかかる「三大夏風邪」症状と予防法

「風邪」と聞くと冬のイメージが強いかもしれませんが風邪のウィルスにはさまざまなタイプがあって、中には夏に活性化するものも。その証拠に、子どもたちの間では毎年夏になるとヘルパンギーナ・プール熱・手足口病という3種類の風邪が流行します。
「三大夏風邪」と呼ばているこれらの風邪には、それぞれどんな特徴があるのでしょうか?
ここでは三大夏風邪の症状や予防法をご紹介。子どもたちをそんな夏風邪から守ってあげましょう。

 

三大夏風邪の症状

まずは三大夏風邪とよばれる、ヘルパンギーナ・プール熱・手足口病それぞれの症状を知っておきましょう。

■ヘルパンギーナ
「ヘルパンギーナ」は5歳以下の乳幼児がかかりやすい夏風邪のひとつで、5月ころから増え始め、7月ごろがピーク。8月になると減少していきます。
突然高熱が出ることが多く、続いてのどちんこの周りに水ぶくれのような発疹ができ、数日後それがつぶれるので痛みを伴います。症状が治まってからも2~4週間は便の中にウィルスが含まれるので、おむつ替えをした後などは手洗いを徹底しましょう。

■プール熱
正式名を「咽頭結膜熱」という「プール熱」。かつてはプールの水を介して感染が流行したことからこう呼ばれていましたが、現在はプールを介した感染はほぼみられません。
発熱やのどの痛み、結膜炎(結膜の充血)などの症状が出る感染症で、幼児期から学童期の子どもに多く発症します。季節を問わず発生しますが、ピークは7~8月。
学校保健安全法により、症状が治まった後2日を経過するまでは保育園や幼稚園、学校への登園・登校は停止となります。

■手足口病
4歳くらいまでの乳幼児を中心に流行する「手足口病」。口の中や手足などに水ぶくれのような発疹が出る感染症です。7月下旬がピーク時期ですが、ひと夏に2回かかる子も珍しくありません。
唾液のついたおもちゃを触ったり舐めたりすることで感染するため、園でおもちゃを共有する際には注意が必要。とはいえ乳幼児の集団生活施設内での感染拡大を防ぐことは難しく、今の大人たちもほとんどの人が幼いころにかかって免疫をつけてきた感染症です。

三大夏風邪の予防法

残念ながら、夏風邪のウィルスに効く特効薬やワクチンは今のところ存在しません。また、原因がウィルスなので抗生物質も効果がありません。
そのため、基本的な予防策としては感染者との接触やタオルの共有を避けることや、手洗い・うがいを徹底すること。そして何より免疫力を下げないことが大切です。
それでも万が一感染してしまったら、水分や栄養を補給して安静にして回復するのを待ちましょう。回復を助けるたんぱく質を補うよう卵や豆腐などのやわらかくて食べやすいものを与えてください。
ヘルパンギーナのように口の中が痛くて何も食べられない場合も、ヨーグルトやプリンなど、のどを通りやすい好物なら子どもも食べてくれるかもしれません。
三大夏風邪はいずれも軽症で済むケースがほとんどですが、まれに合併症を引き起こすことも。高熱が続く、頭痛や嘔吐が見られる、ぐったりしている、などの場合は1度病院を受診していたとしても再度診てもらうことをおすすめします。
免疫力が下がっていると大人にも感染する可能性があります。夏は暑さによる睡眠不足や食欲不振、冷房による室内外の温度差などで、意外と体調を崩しやすい季節です。普段から規則正しい生活を心掛けて、免疫力を下げないようしておきましょう。