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「外遊び」が子どもにもたらす効果や注意点

2021年08月30日

「外遊び」が子どもにもたらす効果や注意点

可愛いわが子が思わぬケガや事故に遭わないよう、できるだけ家の中で遊ばせたいと考える親も少なくないようですが、人間が幼児期に成長するには外遊びが欠かせません。その効果は心身の発達を促すだけにとどまらず、さまざまな能力を伸ばしてくれます。
ここでは、そんな外遊びから得られる4つの効果や注意点などについてご紹介。保育園でもぜひ子どもたちに外遊びの楽しさをおしえてあげましょう。

外遊びの効果その1:運動能力・基礎体力の向上

12歳ころまでは神経機能が著しく発達している時期なので、外遊びで全身を使うことで身体を効率的に動かすことができるようになり、運動能力全般が向上。ジャンプしたりボールを投げたり坂道を走ったり…さまざまな運動から筋肉の使い方を覚え、平衡感覚も鍛えられます。
また、適度な有酸素運動で心肺機能が向上することで持久力もアップ。危険回避能力や推理力、空間認知能力も高まります。
つまり外遊びによって運動能力や基礎体力が向上すると、その後の人生を安全で健康的に暮らせることにもつながるのです。

 

外遊びの効果その2:健やかな心を育む

外遊びの効果は身体的なものだけにとどまりません。
思い切り動き回ることでストレスを発散させ、自律神経が整います。同時に遊んでいる周囲の四季の変化を肌で感じることもできるので、五感が刺激されて心も豊かに。
さらに、外遊びでは周りの子たちがやっていることに自分も挑戦するという積極性が身につき、失敗しても次にどうすれば良いかを考えて行動するようになります。できるようになった成功体験からは自己肯定感が育つでしょう。
結果、子どもは何事にもプラス思考で取り組むことができるように成長します。

 

外遊びの効果その3:コミュニケーション能力アップ

自分以外の人間と関わりを求める幼児期は、親兄弟だけでなく他の子と遊ぶことが大切です。
外遊びはそんな子どもの社会性を育てる絶好の機会。子ども同士が一緒に遊ぶ中で協調性を学び、自制心や思いやりの心が芽生えます。
楽しく遊ぶためにはルールを守って、他の子たちと協力したり時には我慢しなければならないという経験が、コミュニケーション能力を育てるのです。

 

外遊びの効果その4:知能の発達

キラキラ輝く陽の光や心地よく吹き抜けるそよ風、植物や花の手触りや匂い…外には幼児期の脳を発達させる五感への刺激にあふれています。特に前頭前野への刺激が集中力がアップに効果的で、学習効率もアップすると言われています。
また、かくれんぼや缶蹴りといった勝敗が決まる遊びでは「考える力」、つまり論理的思考力が向上。さらに、家の中と比べて道具やおもちゃが手元にないため、他のもので代用したりそこにある「つもり」で遊ぶことで想像力も豊かになるでしょう。

 

外遊びの基準

外遊びが子どもの心身の健全な発達のために有効であることはこれまで説明した通りですが、どのくらいの頻度と時間で遊ばせるのが良いのでしょうか?
文部科学省は、幼児期(6歳までの未就学児)の外遊びは「1日60分以上」をすすめています。ただし60分以上といっても環境や天候の影響もあるため、「屋内外合わせて」とのこと。保育園でも屋内外問わず、楽しく体を動かす時間を積極的に作ってあげましょう。
なお、真夏は朝から30℃を超える日も珍しくありません。外遊びをさせるなら午前9時まで、または午後3時以降の気温が高すぎない時間帯にするのが基本です。
逆に冬場も寒いからといって上着を着せすぎると汗をかいて風邪をひいてしまいます。遊んでいるときに汗ばんでいないか子どもの背中や首をこまめに確認してあげましょう。

 

外遊びをするときの注意点

外遊びには危険もつきものです。子どもが走り回って転んだためにかすり傷を負うようなことはどこの園でも珍しくないと思いますが、遊具から転落したりボールを追って道路に飛び出したりすれば、取り返しのつかない事態につながる可能性も。
無我夢中で遊ぶ子どもたちの注意力は散漫です。保育士が園児一人ひとりから目を離さずに見守ってあげる必要があります。
また、季節によっては熱中症対策や虫刺され予防などにも気を配ってあげましょう。
園児たちが安心・安全に外遊びを楽しめるよう、ぜひ毎日の危機管理を徹底してください。

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