夏の定番といえば、子どもたちが大好きなプールや水遊び。水に触れたりはしゃいだりする時間は、五感を刺激し、体力づくりにもつながる大切な遊びです。
一方で、水を使う活動にはケガや事故、体調不良のリスクも伴うため、保育士の見守りと準備が非常に重要です。
そんな、水遊びをより安全に、より楽しく行うための工夫と注意点をまとめました。
◆ プール・水遊びの楽しみ方アイデア
◎ 年齢に合わせた遊びを選ぶ
水遊びのねらいは「水に親しみ、感覚を楽しむこと」。年齢や発達に応じて無理のない遊びを選びましょう。
◎年齢別おススメの遊び
0~1歳…水面をたたく、カップで水を移す、足をちゃぷちゃぷ
2~3歳…水風船・ペットボトルシャワー、的あて、じょうろ遊び
4~5歳…しゃぼん玉、水鉄砲、水の中で宝探し など
◎ 身近な素材を活用して遊びを広げる
スポンジ・カップ・ペットボトル・たらいなど、身近な素材を使うだけで遊びの幅がぐっと広がります。
たとえば「色水遊び」や「小さな魚すくい」など、イメージをふくらませてごっこ遊びに発展させても◎。
◎ 水遊びは学びの宝庫
遊びの中にちょっとした発見や気づきがあるように声かけを工夫してみましょう。
・量の概念や重さの違いを感じる
・水の流れや冷たさを体感する
・ルールや順番を守る社会性を育む
◆ 安全に楽しむための注意点
◎ 実施前の健康チェックは必須
・朝の視診・問診で発熱・下痢・咳・皮膚トラブルがないか確認
・少しでも異変があれば、無理をさせず見学対応に
◎ 水温・気温をチェック
・気温25℃以上、水温20℃以上が目安
・風が強い日や天候が急変しそうな日は無理に実施しない
◎ 目を離さない体制づくり
・保育士同士で見守りエリアや役割を分担
・「誰がどこを見るか」を明確にして事故を防止
◎ 水遊び後のケアも忘れずに
・体をしっかり拭き、速やかに着替え・水分補給を
・皮膚や目の異常がないか確認し、保護者へ必要な連絡を
◆ ICTアプリ(連絡帳機能)を使った保護者との連携ポイント
・水着・タオル・帽子などの準備物を事前に伝える
・遊び後の健康観察や異常があった場合の共有を丁寧に行う
・「こんな遊びをしました!」という保育内容の共有で信頼感UP