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保育現場でもAI活用が加速!できること・できないこと

2026年06月20日

近年、さまざまな分野でAI(人工知能)の活用が進んでいます。保育業界も例外ではなく、保育士不足や業務負担の増加といった課題を背景に、AIを活用した新しい働き方に注目が集まっています。

「AIに仕事を奪われるのでは?」「保育のような人と人との関わりが大切な仕事にAIは必要なの?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。しかし、実際にはAIは保育士に代わる存在ではなく、保育士をサポートする心強いパートナーとして活用され始めています。

今回は、保育現場でAIにできること、そして人にしかできないことについて考えてみましょう。

 

AIが得意なことは「業務のサポート」

保育士の仕事は、子どもと関わる時間だけではありません。連絡帳の作成や指導計画、園だよりの作成、会議資料の準備など、多くの事務作業も必要です。

こうした業務において、AIは大きな力を発揮します。

例えば、

・月案や週案の文章作成の補助
・園だよりやお知らせ文の作成支援
・保護者向けの案内文の下書き作成
・会議の議事録整理
・行事のアイデア出し
・製作活動や遊びの提案
・研修資料の要約や整理

など、文章作成や情報整理はAIが得意とする分野です。

また、保育ICTシステムと組み合わせることで、登降園管理や連絡帳の入力、午睡チェックの記録などを効率化している園も増えてきました。

特に近年話題の生成AIは、「文章を書く時間を短縮したい」「アイデアが思い浮かばない」といった場面で活躍しています。

たとえば、七夕会や夏祭りの出し物を考える際に「3歳児向けのゲームを考えて」と入力すると、複数の案を提案してくれます。

保育士が一から考える負担を減らし、より子どもと向き合う時間を確保できることが、AI活用の大きなメリットといえるでしょう。

 

AIにはできない「子どもの気持ちを感じ取ること」

一方で、AIには苦手なこともあります。

それは、子どもの気持ちや成長を細かく感じ取り、その場に応じた対応をすることです。

例えば、同じ「泣いている」という姿でも、

「眠いのかな?」
「友だちとけんかしたのかな?」
「甘えたい気持ちなのかな?」
「体調が悪いのかもしれない」

といった背景を読み取りながら対応するのは、経験を積んだ保育士だからこそできることです。

また、子どもとの信頼関係を築いたり、一人ひとりの個性に合わせて言葉をかけたりすることも、人間ならではの役割です。

保護者対応も同様です。

保護者の表情や声のトーンから不安を感じ取り、安心できるよう寄り添う姿勢は、機械には難しい部分といえるでしょう。

保育とは、単に知識や情報を伝える仕事ではありません。

子どもの成長を喜び、時には悩み、保護者と一緒に育ちを支えていく仕事です。

こうした「心を通わせる関わり」は、AIには代替できない大切な価値なのです。

 

AIと保育士が協力する時代へ

「AIに仕事を奪われる」と不安に感じる人もいますが、実際にはAIが保育士の代わりになることは難しいでしょう。

むしろ、AIが事務作業や情報整理を担当し、保育士は子どもたちとの関わりに集中するという役割分担が進んでいくと考えられます。

例えば、

「月案のたたき台はAIが作成し、最終的な内容は担任が確認する」

「園だよりの文章をAIが提案し、保育士が実際のエピソードを加える」

「会議の議事録をAIで整理し、重要な判断は職員同士で話し合う」

といった使い方が広がっています。

AIはあくまでも補助ツールであり、最終的に判断するのは人間です。

また、AIの回答が必ずしも正しいとは限りません。誤った情報を提示したり、保育現場の実情に合わない提案をしたりすることもあります。

そのため、AIを活用する際には「そのまま使う」のではなく、「参考にしながら人が確認する」ことが大切です。

 

大切なのは「人にしかできない保育」

保育現場におけるAI活用は、今後さらに広がっていくでしょう。

しかし、AIが進化しても、子どもの笑顔を引き出したり、不安な気持ちに寄り添ったり、小さな成長を一緒に喜んだりすることは、人だからこそできる仕事です。

大切なのは、AIを上手に活用しながら、保育士が本来の役割である「子どもと向き合う時間」を増やしていくことです。

AIは保育士の代わりではなく、保育をより豊かにするためのサポーターです。

これからの保育現場では、最新の技術を取り入れながらも、人と人との温かな関わりを大切にすることが、ますます求められていくのではないでしょうか。