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ICT化をしても保育現場で解決しないことはある?

2021年03月05日

近年、保育現場でも多く進められている業務のICT化。

ICTシステムを導入することで、
・園児の登降園
・職員の勤怠管理
・指導案や計画書などの書類管理
・保護者との連絡帳

など、さまざまな業務が簡易化されています。

しかし、ICT化を導入しても業務の削減をすることができない、解決することのできないこともあるようです。

そこで今回は、ICT化を導入しても簡易化できない業務をみていきましょう。

 

行事の準備

保育園には、ほぼ毎月イベントやお誕生会などの行事があります。
その際に、必要となる準備には、
・計画書の作成
・保育室の装飾
・クラスでの製作物

などが挙げられます。

計画書の作成は、PCやタブレットで作成して共有することで簡易化できます。
しかし、保育室の装飾や製作などの業務はどうでしょうか?

画用紙を切って貼ったり、壁に飾ったりすることはICT化を導入しても難しいといえます。
装飾や製作物には、その季節やクラスの特色で変わってくるため、保育士や子どもたちが満足できるように作成する必要がありますね。

行事の準備はみんなと一緒にワイワイ作った方が、思い出にもなり無理に簡易化しなくて良い部分です。

 

保育の場における環境構成

保育において、環境構成は非常に重要です。
子どもたちが自発的に遊びに取り組めること、安全に配慮をして導線を考えながら保育士が設定をしています。

子ども一人ひとりの発達状況やその日の登園人数、保育士の数によって毎日変化しているため、ICT化による業務は難しいといえます。

日々の保育の振り返りや、改善のために保育室の環境構成を記録しておいたり、行事での環境構成を記録し来年度の参考にしたりと役に立つ部分はあるかもしれません。

 

トラブル対応

保育園では、園内で起きるトラブルや保護者との間で起きるトラブルは少なくありません。

保育中に園児がケガをしてしまったり、事故が起きてしまったりした場合は保護者の方にすぐに電話をして、送迎時に直接謝らなければなりません。

もしその行動をICTシステムで行ったとしたら、保護者からの信用や信頼関係が崩れてしまうかもしれません。

トラブルが起きた際には、誠意をもってきちんと対応することが大切です。

 

毎日の連絡帳作成

連絡帳作成は毎日記入するものなので、大変な業務の一つですよね。

しかし、連絡帳は毎日の子どもの姿やその時の体調、体温などを細かく記入する必要があります。

また、ちょっとした一言が手書きだと温かい気持ちになり、先生がちゃんと我が子を見てくれていると実感できます。

連絡帳の完全なシステム化は難しくても、連絡帳のアプリ化やフォーマットを作成することで、入力しやすくなり、時間短縮に繋がります。

 

施設の清掃、消毒

毎日欠かせない施設の清掃や消毒はICT化を導入しても、楽にするのは難しいといえます。
しっかり小まめに清掃、消毒は行いましょう。

 

まとめ

近年、保育現場でも増えている保育業務のICT化でも解決できない問題を挙げてみました。

完全にシステム化をすることはできなくても、システム化によって効率化に繋がる業務がいくつかありました。

ICTシステム化することで、解決できない問題よりも解決、改善できる業務の方がたくさんあります。

・園児の登降園
・書類作成
・職員の勤怠管理
・午睡チェック
・Web上での写真提供
・園児の登録情報
・園児の健康管理
・連絡帳
・保育料計算

など、さまざまな業務がシステム化することで簡易化することができます。

日々の大変な保育業務を簡易化することで、保育士はその分子どもたちとゆっくり向き合うことができるため、保育の質の向上にも繋がります。

保育システムに少しでも興味をもっていただけたでしょうか。
できないこともありますが、保育士を助けるICTシステム導入をご検討いただけると幸いです。